ふるさと納税 [昨年の大晦日、初めてふるさと納税を行った…]

昨年の大晦日、初めてふるさと納税を行った。応援したい自治体に寄付をすると2千円を超える部分について翌年の税金の控除や還付が受けられ、返礼品も受け取れる。いささか煩わしかったが事前登録を何とか済ませ、お気に入りのプリンが返礼品となっている自治体へ無事、年内に寄付をすることができた。「来年はもっと早いうちから行動しよう」と心に誓う。
 
翌日、令和6年元日。能登半島を大地震が襲った。大規模火災、家屋の倒壊、津波による浸水…。深刻な被害状況を知るにつけ胸が痛む。
 
能登は30年ほど前に観光で訪れた。海の幸のおいしさ、朝市の気さくな売り子さんとの楽しいやり取りなど思い出がよみがえる。ふと思い立ち石川県のサイトへ。すると、被災した市町や県で、ふるさと納税制度を活用した災害支援の寄付を受け付けているとある。
 
そのまま、ふるさと納税のサイトへ飛ぶと、いくつかの被災地支援が設定され、「代理・茨城県境町」と添え書きが。同町が受付や業務を代理で行い、後日、被災地に届けるのだとか。9年前の関東・東北豪雨の際、石川県に本社をかまえる企業から支援を受けた恩返しだという。
 
今年初めてのふるさと納税先は被災地に。返礼品はない。現地に思いをはせ、遠方からでもできる支援を続けていきたい。

(上原道子)

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