石井夫妻の熱意に感動(vol.1)

農業カメラマン網野文絵のKnow Life 

 

今回は昭和村でコンニャク農家を営む「石井メイドオリジナル」さんの意外な就農エピソードについてご紹介!代表の邦彦さんは思いたったら行動するタイプ、一方奥様の萌さんは猪突猛進の旦那さんを冷静に見ているという相性抜群のお二人です。

農業は世界の課題解決に繋がる!と感じたお二人(©網野文絵)

邦彦さんはコンニャク農家として就農して8年(2019年から代表)。しかし実は、家業を継ぐことに消極的でした。幼い頃から見てきた農業は、家族経営や行動範囲が狭く息苦しさを感じていたようです。

そこで21歳のとき、反対を押切りカナダへ留学。現地のホテルで働くことになりました。当時、国際電話で父親との「家業は継がない!」と喧嘩したこともあったようです。

同じ職場で出会ったのが奥様。二人は意気投合して、帰国前にバックパックの旅に出ました。南米チリへホームステイした時のこと。人生のターニングポイントが訪れました。

ステイ先の子どもマリオくんは、たった3才にもかかわらず虫歯で歯が一本もありませんでした。二人はとても驚きました。もともとチリの田舎は魚などが主食で、一般的に虫歯が少ない点から歯磨き習慣がなかったようです。しかし観光業が増え、外国人からもらうお菓子などをきっかけに甘いものが好きになり、口内環境が崩れました。現在は歯磨き教育も進んでいますが、歯科技術が低いことや経済的理由で、治療が満足に受けられない現状があります。

話を戻して…マリオくんの虫歯を知り、石井さんたちは複雑な気持ちになりました。「自分たちができることはあるのか?」「低カロリーで宗教性にとらわれないコンニャクを生かせるかもしれない」。

その後、「虫歯を防ぐコンニャクグミを作りたい!」と思い、邦彦さんは家業を継ぐ決心をしました!
萌さんも邦彦さんの熱意に影響され、群馬で一緒にコンニャク芋100%の手ごね「生芋コンニャク」を開発。そして現在は、「コンニャクグミ」の商品化スタートを切りました。世界の課題を農業で解決する二人。農業への先入観を捨て、「無敵な職業」を手に入れました。今後の「石井メイドオリジナル」に注目です!

赤いツノで怒っているみたい(同)

あみのふみえ

前橋市の農業関連会社に勤務する傍ら、週末農業カメラマンとして活動。もともと大のトマト嫌いだったが、農家さんや畑に触れてトマトを食べたいと感じた。新たな視点で野菜をみることの楽しさ・不思議さ追求している。

■7月3~31日(17日展示替えあり)まで、写真展「ブブンヤサイ」を伊東屋珈琲高崎店(高崎市本町)にて開催する。

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