前橋商業高校 水球部

部活に取り組む県内の中学高校生の笑いあり、涙あり、明るく、元気に、真面目に、がむしゃらに…仲間とともに過ごす青春の1ページを全力MAXで紹介します!

 

 

 

7月の関東大会で準優勝しインターハイ出場が決まった前橋商業高校水球部男子部員=前橋市南町の同校プール

体力と多彩な戦術で1点をもぎ取る

部長 久保田 唯斗(商業科3年)

前橋商業高校水球部は、男子14人、女子5人、計19人で活動しています。部のモットーは「謙虚に素直に一生懸命」。創部54年の伝統ある部活で、志賀光明選手や柳瀬彰良選手などのオリンピアンも輩出しています。ちなみに現在、水球部のある高校は県内に2校だけです。

水球は水泳競技の一つで1チーム7人。相手ゴールにシュートを決めると1点。8分間のゲームを4ピリオド行い、終了時の得点を競います。試合は真剣勝負で、水中で相手をつかんだりボールを奪ったりするのでケガは日常茶飯事。その激しさから「水中の格闘技」とも呼ばれますが、無理やり沈めたり、後ろから体当たりしたりすると20秒間コートの外に出る「退水」、退水3回で「永久退水」となりその試合には出られなくなるという独特のルールがあります。また殴る、頭突きをするなどの危険行為は即レッドカードです。

夏場(5月中旬~10月上旬)の活動場所は学校の敷地内にある、深さ2m以上の屋外プールです。体力と持久力を付けるため最初の1時間はひたすら泳ぎ、後半の2時間で1対1の攻防やシュートの練習をします。冬場は関水電業敷島プール(県立敷島公園水泳場)で、平日に「3時間スイム」で体力作り、土日に基礎練習や新しい戦術の確認などを行っています。多くの戦術パターンがあり覚えるのは大変ですが、練習通り完璧にできた時や、全員で勝利をもぎ取った瞬間は最高に楽しく、やりがいを感じます。

先日、男子は関東大会で準優勝し、高知でのIH(インターハイ)出場が決まりました。次の目標はIHで一つでも多く勝つことと、9月のとちぎ国体への出場です(予選は8月4、5日)。個人のスキルをさらに高め、本番で力を発揮できるように、先生も部員も心を一つに、日々、炎天下のプールで練習に励んでいます。

■IH前商水球部初戦は8月21日午前11時20分~(全国高体連公式IH応援サイト「インハイTV」で配信予定)

前商の持ち味「粘り強いDFからの攻撃」発揮したい

キャプテン 前田 隼之(としゆき)
(商業科3年)

7月末に行われた関東大会。準決勝は点の取り合いで厳しい試合運びでしたが最終的に2点差で勝利、決勝では守備がうまくいかず、残念ながら13対8で負けてしまいました。インハイ初戦は古豪・明大中野(東京)で、とても厳しい相手です。私は常に得点を狙う「左サイド」というポジションで、ドライブ(攻撃側のプレイヤーが味方からパスを受けてシュートを狙うために、ゴール前をめがけて泳ぐこと)が得意です。大会では、隙をついたドライブで相手を置き去りにして点を取れるよう、頑張りたいです。また、一本一本に集中して、前商の持ち味である「粘り強いディフェンスからの攻撃」を発揮して来たいと思います。

掲載内容のコピーはできません。