冬の尾瀬(上)あこがれの場所へ [いつか行ってみたい、とずっと思っていた尾瀬…]

ふかふかの新雪の上を歩く強い味方、スノーシュー。しっかりと足に固定して、出発

いつか行ってみたい、とずっと思っていた尾瀬。2月下旬、その尾瀬に初めて足を踏み入れる機会をもらった。朝日新聞群馬版で長く「尾瀬だより」の執筆を担当されている尾瀬の自然保護を考える会・解説ガイドの杉原勇逸さん(70)が、貴重な尾瀬の冬の表情を案内してくれるという取材に「私も!」と同行をお願いし、実現したのだ。

目的地は尾瀬国立公園の南端に位置する西山(1898㍍)の山頂。詳しくは3月2日付け群馬版「尾瀬 今だけの絶景」に美しい写真たちとともに掲載されているが、せっかくの体験、この欄でも3回に分けて紹介したいと思う。

安全な取材の大前提として、何より大切なのは天候だ。山の天気は変わりやすく、里は晴れていても山では吹雪くことも多い。杉原さんが何日も前から山の天気をチェックし、予報を見極め、「この日なら」ということで、2月26日の土曜日に決まった。

初めて見る樹氷の世界。息を切らしながらの登山だったが、別世界の風景に囲まれてずっと笑顔だった

集合時間は午前7時、場所は片品村の道の駅。前橋からは車で約2時間。午前4時半に起きて昼ご飯用のおにぎりを準備。リュックの中身もチェックして午前5時、ワクワクしながら車で出発した。

朝焼けに染まる空を見ながら高速道路を運転し、沼田ICを降りる。スキー場を目指す首都圏ナンバーの車に前後を囲まれながら、片品村へ続く一本道を走った。午前6時50分、道の駅に到着。朝日に照らされ、きらきら光る雪山が目の前に迫る。さあ、いざ尾瀬へ。

(朝日新聞社前橋総局長 宮嶋 加菜子)

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