衣類循環で豊かな暮らしを地域で作る(Vol.198)

80~150㎝サイズが揃う子ども衣類

前橋市敷島町に居場所兼店舗「子育てと仕事楽しむママの家」を4月、移転オープンしました。私たちNPO法人Mam’s Style(マムズスタイル)は、母親が一人の女性として自分の人生をより生きやすく、そして共に子育てしやすい地域づくりを目的に2012年スタートした団体です。活動の一つとして、まだまだ使える子どもの衣類等を必要な方へ無料・有料で循環させています。

子どもの成長は早いため、まだ着られるのに捨てるもったいない服はたくさんあります。でもあげられるお友達がいない…。そんな声が多くありました。例えば家庭(夫婦子ども2人)の場合、月の被服費は1万円を超えると言われています。「新品を購入する当たり前」をちょっと減らして地域資源をより活用できれば、「捨てる当たり前」を減らして今まで使っていたお金を家族の余暇や子どもの教育に当てることができます。自分たちが住んでいる地域の中だけではなく、もっと遠くの生産地である世界を見てみれば、過剰に生産する資源の無駄使いやそこにかける現地の労働力を違った形で現地の幸せのために生かせるはずです。

そんな衣類循環の活動は中古ランドセル支援にまで広がって、昨年度は8家庭にランドセルを贈ることができました。「周りのお友達が買い始めていたので我が家はどうしようかと思っていましたが、いただけてとても助かりました」とのこと。

Mam’s Styleは、活動場所で日々子育て中の方から衣類(キッズ・レディース等)の寄付を受け付けていつでも手に取っていただけるようにしています。誰でもいつでもできる衣類の循環に加わってみませんか。

■「子育てと仕事楽しむママの家」 前橋市敷島町241-2 2階
HP: https://www.mamsstyle.org/

Mam’s Style 理事長
櫻井 弥生さん

【略歴】 1976年生まれ。埼玉県で美術の教員をし、見知らぬ土地長野県にて初出産し子育ての難しさや母親の生きづらさを実感。2016年特定非営利活動法人Mam’s Style法人化。2017年前橋市に転居し「子育てと仕事楽しむママの家」を開く。

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