タレント・モデル ジョナサン・シガー さん

「観ている人を『笑顔』に出来るような存在になりたい」とほほ笑むジョナサン・シガーさん=高山村のロックハート城

「冠番組を通して女性の可愛らしさや 僕の成長ぶりを伝えていけたら良いですね」

アメリカ人とイタリア人のハーフ。マツコ・デラックスなど人気芸能人が出演する「5時に夢中!」で10年間、レギュラーを務める。彫りの深い顔立ちと流ちょうな日本語、イケメンなのにイジラレキャラ‐そんなギャップを活かしお茶の間に笑いを振りまく。5月からは故郷のテレビ局「群馬テレビ」で初の冠番組「Girls Talk Trip~ジョナサンと女子力アップの旅」(以下GTT)がスタート。タレント、モデルとして活躍するジョナサンさんにGTTの魅力や仕事上のモットー、今後の夢などを聞いた。

【「僕目線」で群馬の魅力を発信】

Q冠番組のオファーを受けた時の気持ちは

めちゃめちゃうれしかったです。ただ、初の冠番組。全責任が自分にかかってくるしパワーが相当試される。時間が経つにつれプレッシャーを感じるようになりました。番組がスタートして約4カ月、ようやく慣れてきましたね。

Q番組の見どころは

芸能人がメーンの番組が多い中、GTTは一般女性が主役。彼女たちが群馬の各地を訪れ、ワイワイ言いながら楽しんでいる様子は観る人に親近感やリアル感を与えると思う。その場に行ったような感覚で楽しんでもらえたらうれしい。

Q印象に残っているロケは

一番最初のロケでガールたちと混浴したこと。毎回、こんな感じかと超テンションあがりましたが、その後は全くない(笑)。あと、軽井沢を訪れた際、蚋にかまれ足がパンパンに腫れてしまい大変だったこと。予測不能なこともありますが毎回、楽しくやらせてもらっています。

QMCとして大切にしていることは

今までの僕はイジラレル側でしたが、GTTでは女性陣からリアクションを引き出さなくてはいけません。思ったような返しがなくて悩むこともありましたが、最近は僕自身も彼女たちと同じようにゼロからのスタートという立ち位置で、素の自分を出していこうと気持ちを切り替えました。何がおこる分からないイレギュラー感を面白がってもらいたい。あとは、女性に対して「優しく平等に接すること」ですね。3人の魅力やトークスキルはバラバラですが、誰かを特別扱いせずにフラットな対応を心掛けています。

Q冠番組で伝えたいことは

群馬の新スポットや名所はもちろん、何の変哲もない場所の魅力を僕目線で発掘し発信していきたい。さらに、冠番組を通して女性の愛らしさや僕の成長ぶりを伝えていけたら良いですね。

【自由気ままに出来る】

Qどんなお子さんでしたか

今と真逆で大人しい子でした。当時、群馬で白人は珍しく、外を歩くとジロジロ見らました。それが嫌で嫌で。だから、日本人以上に日本人ぽく控え目にしていましたね。

Q芸能界に入るきっかけは

自分に自信をつけたくて、大学時代にモデルの仕事を始めました。当初はアルバイト感覚。でも、大手自動車メーカーのオファーをきっかけに大学を辞め、モデル業に専念しました。20歳の時です。その2年後、「5時に夢中!」の出演が決まりタレントとしての活動もスタートしました。

Q「5時に夢中!」にレギュラー出演していますね

ちょっと俗っぽいのですが、だからこそ人生の酸いも甘いも教えてくれる番組。共演する編集者の中瀬ゆかりさんと作家の岩井志麻子さんからも、コメント力や笑いのセンスなど学ばせて頂くことは本当に多い。今の僕があるのは、この番組のおかげです。

Q番組内でリポーターを務めていますが、その楽しさと難しさは

自分しか引き出せないリアクションが得られた時の快感といったらないですね。逆にダメな時はめっちゃへこむ。きわどい質問が多く叱られることもありますが、ある時から「死ぬことはない」と開きなおってやれるようになりました。無茶しても、中瀬さんと岩井さんが受け止めてくれるので自由気ままに出来る。そこがありがたい。

【素のまま、あるがままの自分を】

Q理想のタレント像とは

観ている人を「笑顔」に出来るような存在になりたい。不器用なので、求められるキャラを演じるのは苦手。素のまま、あるがままの自分を出していけたらと思っています。

Q仕事上のモットーは

数年前から身体を鍛え始めました。見られる仕事なので外見を完璧な状態にして臨むようにしています。運動すると気分が前向きになるのでメンタル面でも良い効果が出ています。

Q芸能人として高めたいスキルは

生放送の「5時に夢中」と収録の「GTT」では、求められる役割が180度違います。時間が限られている生放送では、振られたらすぐに一言二言返せる「瞬発力」が求められますが、収録ではコメントの深さや独自の視点がより問われます。瞬発力と語彙力の両方をバランスよく磨いていきたい。

Q今後の夢は

今、WEB「ジョナサンの映画カムカム」で公開前の映画紹介をさせて頂いていますが、連載開始時の目標が「僕が映画主演を果たすまで続ける」でした。祖母がハリウッド女優だったこともあり、子どもの頃から映画が大好き。だから、夢は俳優としてスクリーンで主役を張ることですね。

Q群馬のファンにメッセージを

群馬で仕事をするのが夢でしたが、「GTT」のお蔭でそれが叶いました。冠番組を通して群馬の素晴らしさを届けられるよう頑張ります。僕を育ってくれた群馬には感謝の気持ちでいっぱい。これから、どんどん群馬に恩返しをしていきたいと思っていますので楽しみにしていて下さいね。

文・写真/中島美江子

【プロフィル】Jonathan Sieger
84年台湾生まれ群馬育ち。アメリカ人の父とイタリア人の母を持つ。3歳の時に来日、高校まで高崎で過ごす。20歳からモデルとしての活動をスタート。現在、「5時に夢中!」(TOKYO-MX1)、「F.C.TOKYO魂!」(TOKYO-MX2)、「Girls Talk Trip」(群馬テレビ)、映画バイラルメディア「ジョナサンの映画カムカム!」など数々の番組に出演中。

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