未来のタンパク源は昆虫?!(Vol.166)

世界人口の増加に伴いタンパク質需要が高まり、近い将来、タンパク質が不足する可能性が指摘されています。そんな中、未来のタンパク質の1つとして注目を集めているのが「昆虫」です。

昆虫は飼料負荷が小さく(例えばコオロギ肉1キロを生産する場合、牛肉1キロを生産する際の飼料の10分の1程で済みます)、環境に優しいタンパク源です。さらに、タンパク質やビタミン、カルシウムが豊富で、栄養価も非常に高いのも魅力です。

㊤コオロギパウダーを使ったオリジナル商品。子どもが手に取りたくなるような可愛いパッケージに仕上げました
㊦1枚に10匹分のコオロギパウダーが入ったゴーフレット

私たちは昨年7月、大学の教授らと共に会社を立ち上げました。大学発ベンチャーの強みを生かして、心理学研究やマーケティング研究に基づいた商品開発に力を入れてきました。原料にコオロギパウダーを使った焼き菓子などの商品を開発し、抵抗感なく手にとっていただけるように工夫して販売しています。

また、昆虫の食用利用への社会理解を促すために、今年4月からコオロギパウダーを活用したレシピグランプリも開催ました。自社製品にコオロギパウダーを加えてみたい方、新商品の開発にお悩みの方は、ぜひご相談ください。この未来のタンパク質を加えることで新しい付加価値を付けられるはずです。

商品開発に加え、今後は昆虫食に関するセミナーやイベント企画にも力を入れていきたいと思っています。現在、ぐんま昆虫の森で「昆虫食展」が開催されていますが、私たちもその展示企画に協力しています。「昆虫食についてもっと知りたい!」という方は、この夏、是非、昆虫の森に足をお運びください。「昆虫食」の豊かな世界に触れられるチャンスですよ。

 

高崎経済大学発ベンチャーFUTURENAUT(フューチャーノート)代表
櫻井 蓮

【略歴】1997年生まれ。高崎経済大学2年の時、飯島明宏教授(地域政策学部)のゼミで水生生物の調査を行ったことをきっかけに昆虫食に興味を持つ。同大学院に進み、昆虫食に対する心理を研究。昆虫食ビジネスに可能性を感じ昨年7月、飯島教授らと共に同社を設立。コオロギパウダーを使った商品開発に加え、セミナーやイベントなどを開催

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