群馬から全国、そして世界へ(Vol.187)

アラブ首長国連邦・ドバイにある高級リゾートホテル「シーザーズ・リゾート・ブルーウォーターズ」に出向き、和牛の素晴らしさを紹介する本校の田中智洋講師(右)と卒業生の西嶌可奈子さん(左)

♪ 仰ぐ赤城に ふるさとの 母の優しさ 偲ぶ朝 ♪

玉村町にある公益社団法人全国食肉学校の朝は、この校歌で始まります。故郷を離れ全国から集まったお肉大好きな若者が、朝日を浴びて国旗と校旗を掲揚しながら元気よく歌います。「産学協同による実践教育」と全寮制による「心豊かな人間形成」を教育理念に掲げ、1974年(昭和49)に本校は開校しました。我が国唯一の食肉を学べる職業能力開発校として、これまでに2555人の卒業生を全国の食肉業界に輩出してきました。

そんな本校ですが、2015年(平成27)年10月に内閣府の認可を得て定款を変更し、それまでは国内だけだった活動の場を世界に広げました。折しも2013年(平成25)12月に和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録され、和牛肉の輸出が大きく伸び始めたのと期を一にします。上州和牛などの和牛の切り分け方とすきやき・しゃぶしゃぶなどの調理法を学びに、世界中からたくさんのシェフたちが本校を訪れるようになりました。

また、本校の講師が世界各国に出向き和牛の素晴らしさを伝える機会も増えてきました。言ってみれば「和牛の伝道師」である本校講師、2019年度(令和元年度)は世界11カ国を行脚しました。うれしいことに、ロンドン、ロサンゼルス、台北などで現地在住の本校卒業生が活躍していて、講師の和牛プレゼンのお手伝いをしてくれました。気心の知れた講師と教え子との息の合ったプレゼンは、多くの和牛好きな外国人の心を捉えたことでしょう。

「群馬から全国、そして世界へ」 食肉の可能性はますます広がります。

 

公益社団法人全国食肉学校
常務理事 小原和仁さん

【略歴】大学卒業後JA全農に入会、全国食肉学校で1年間学び、ハム・ソーセージ開発営業、オーストラリア組合貿易やJA全農ミートフーズ㈱などへの出向を経て、2011年(平成23)から同校勤務、現在に至る

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