雅楽の魅力を発信

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公演「雅楽 伶楽舎」のプレ講座に約200人

雅楽の歴史などを紹介する講座「雅楽へのいざない、青海波装束の輝きに触れる」が先月24日、高崎芸術劇場行われ、約200人が日本の伝統文化を楽しんだ。

講演は、同劇場で今月17日に開かれる公演「雅楽 伶楽舎」のプレイベントとして企画。2部構成で第1部では、今月22日の「即位礼正殿の儀」で天皇陛下を始め宮中の装束着付けに携わった元宮内庁首席主殿長で京都・井筒の岡本和彦さん=写真上左=が講師を務めた。

岡本さんは、演奏時に演者がまとう「青海波(せいがいは)文様」の雅楽装束の着付けをしながら、装束の特徴などを解説。タイムリーで貴重なレクチャーに、参加者は大いに沸いた。

第2部では、高崎出身でプロ邦楽グループ「伶楽舎」で活躍する世界的笙演奏家・東野珠実さんが、「雅楽概説」と題して本公演で演奏される楽曲「青海波」について解説。その後、「平調調子(ひらじょうのねとり)」を笙で演奏し=写真下、有名曲「越天楽(えてんらく)」を会場の観客と一緒に唱和した。

東野さんは「雅楽を皆さんの宝物にしてほしい」と語りかけた。さらに、本公演に向けて「劇場の誕生を心待ちにしていました。出身者としてとても誇りに思っています。洋楽と邦楽が両輪となって、高崎から雅楽の魅力を発信できればいいですね」と意気込みを語った。

11月17日午後3時開演。S席5000円、A席4000円、B席3000円、25歳以下1500円。同劇場チケットセンター(027-321-3900)。

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