県の文化財調査に貢献した之賀氏を顕彰

相川考古館開館70周年記念展

23日まで、伊勢崎

伊勢崎の博物館・相川考古館は、開館70周年を記念し、館の創設者を顕彰する企画展「相川之賀と史蹟名勝天然記念物調査会」を開催中だ。23日まで。

相川之賀(1866~1950)は、1921(大正10)年に県の「史蹟名勝天然記念物調査委員」となり、県内の文化財の調査や保存活動に貢献した。今展では之賀の所持していた同調査委員証=写真左=のほか、県と取り交わした書簡や書類、調査報告書、新聞記事など約60点を展示=同右。同館学芸員の相川裕保さんは「『古墳大国群馬』と呼ばれる根幹のところで調査に携わった之賀に興味を持ってもらえたら」と話す。

同館は長女が之賀の没後に、生前の父の遺志に従い「相川郷土館」として開館。母家や茶室(県指定重要文化財)などを一般公開するほか、之賀が収集した考古資料などを多数展示。国指定重要文化財の埴輪4点も所蔵している。一般500円、小中学生200円。16日休館。なお、茶室では15日午前10時から、秋の茶会(参加費1500円)を開催する。同館(0270-25-0082)。

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