伊勢崎出身・村上さん自社ブランドで新作発表

銘仙のビンテージ着物をアップサイクルした夏のリゾート服

アパレル製造販売会社Ay(アイ)(前橋市、村上采代表)は、伊勢崎銘仙の着物をアップサイクル(不要になったものに手を加えてそのモノの価値を高める)した新作のワンピースやブラウスなどの販売を、同社のオンラインストアで開始した。

銘仙は、北関東を中心に大正~昭和初期に普段着やおしゃれ着として全国の女性に親しまれた絹織物。近年、織物産業が衰退し、生産が難しい状況にある。伊勢崎出身の村上さんは、地元の伝統文化を後世に残したいと、2019年にカルチャーブランド「Ay 」を立ち上げ、銘仙着物を洋服へと再生させる取り組みを行っている。

今回販売を開始するのは、シルク100㌫で先染めの平織りである銘仙に、サテン生地を縫い合わせ、優しい着心地に仕上げた夏向けの服。「リゾートワンピース」(税込26000円)は、裾に大柄の花や抽象柄が織られた銘仙を使用している。カラーはベージュとコーラルピンクの2種類=写真。同柄の銘仙を使用したスカーフ (同7500円)も展開する。このほか、渋みのあるテキスタイルの銘仙を前身頃と襟元に使用した「ユニセックスシャツ」 (同28000円、11日午後8時~販売開始)、グレーのサテン生地がベースで裾に銘仙を使用した「スタンドカラーボリュームブラウス」(同23000円、13日20時~)など。

村上さんは「ビンテージの着物をアップサイクルしているため、柄の出方が同じものはなく、全て一点物。外出の機会が少なくなったからこそ、本当に大切にしたい、心が踊るようなお洋服をつくりました。この夏、鮮やかさを纏いませんか?」と呼びかける。

●オンラインストアはAy (with-ay.myshopify.com/)へ

掲載内容のコピーはできません。