映画「ロボット修理人のAi(愛)」 明日24日から「シネマテークたかさき」で上映

お笑い芸人、歌手、声優の金谷ヒデユキさん(安中市出身)出演

「呼んでくれた田中監督、ありがとう」という気持ちでいっぱいです

修理会社の社長を演じた金谷ヒデユキさん(右)と主人公役の土師野隆之介さん

榛名湖畔の街を舞台に、少年と少女の再生と成長を描く映画「ロボット修理人のAi(愛)」が明日24日から、シネマテークたかさきで上映される。新人俳優から大御所、地元エキストラなど様々な人が登場するが、芸人、歌手、声優など多方面で活躍する安中出身の金谷ヒデユキさん(55)も出演。ロボット修理会社の社長という重要な役柄を演じた金谷さんに、作品や役への思い、見どころなどを聞いた。(中島美江子)

 

―コロナ禍で延期されていましたが今夏、ついに公開になりました

田中じゅうこう監督が物凄い情熱と時間を費やして完成させた同作は、昨秋公開予定でしたがコロナで延期延期に。今月10日、ようやく都内で公開され、初日の舞台挨拶に出席したのですが、会場はお客様でいっぱい。その光景を観た瞬間、こみあげてくるものがありましたね。映画を通して色んな人と出会えたし、色んな経験が出来たので、「呼んでくれた田中監督、ありがとう」という気持ちでいっぱいです。

―社長役について教えて下さい

私が演じた村上社長は、実在のロボット修理人・乗松伸幸さんをモデルにしています。ソニーを早期退職し、メンテナンスが終了してしまったAIBOの修理をされているのですが、撮影前に直接お会いすることが出来ました。家族やペット同様に接している持ち主の思いに応えたいという男気ある方なので、その辺りの使命感や責任感を意識しながら演じましたね。

―重要な役回りですが、どんなところに気を配りましたか

主人公の倫太郎君と2人のシーンが多かったので、倫太郎君の自然な笑顔やリアクションを引き出してあげられるよう、普段から積極的にコミュニケーションを取るように心掛けました。学校に行かないで働くっていう彼を、「やっぱり行ったら」って諭したりもするのですが、最終的には本人の意思を尊重し見守るという親のような役回り。倫太郎君の成長を出演者皆んなで応援していたので、それこそ疑似家族みたいな雰囲気でしたね。

―今作の見どころを教えて下さい

幅広い年齢層や様々な立場の方が出演し、世の中そのものを描いているので、どの世代の人が観ても共感できるのではないでしょうか。3年以上かけて撮影された同作には田中監督はもちろん、俳優陣や地元の人たちの熱い思いが詰まっています。物語の面白さ、自然の美しさ、人間の強さ、AIBOの可愛さ、色んな面で楽しんでもらえるでしょう。今、コロナ禍で大変ですけど主人公・倫太郎君の、逆境にあっても明るく強く生きていく逞しさを感じてもらえたら嬉しいですね。

―群馬の皆さんにメッセージを

ようやく地元で公開の運びとなりました。群馬を舞台にした同作には、榛名湖などお馴染みの風景がいっぱい出てきますし、県民の方もたくさん出演しています。身近にありすぎて、ちょっと忘れていた地元の素晴らしさを再発見出来る映画なので是非、劇場で観て欲しいですね。では群馬の皆さん、明日高崎でお会いしましょう!

※24~30日午前10時半から上映。初日の上映後、金谷さんがリモート舞台挨拶を行う。予約は23日午前10時からオンラインまたは電話(027・325・1744)で受け付ける。

【あらすじ/ロボット修理の天才的な技術を持つ少年が、ある老婦人から依頼された犬型ロボット「AIBO」の修理をめぐり、過去と向き合い新しい絆を育む姿を描く。
出演は土師野隆之介さん、大村崑さんほか】

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