中之条ビエンナーレ開幕に向け 現在展覧会期を調整中

温泉街、里山、木造校舎…町全体がアートを巡る舞台に

西島雄志《真神》2021  撮影=山重徹夫
岩塚一恵《編まれたもの 継いでゆくもの》2019

中之条町を会場に行われる2年に一度の芸術祭「中之条ビエンナーレ2021」が開幕を迎えようとしている。現在、コロナウィルス感染症拡大防止のため会期を調整中で、オンラインイベントは行うが、展覧会場のオープンは未定。「関東への緊急事態措置の解除」と、「県の警戒度3以下」を会場オープンの条件とし、クローズした日数分を11月30日を期限に順延する。

予定通り行うのは、11日のオープニングイベントと、13~16日のアーティストトークで、それぞれYouTubeで配信(無料)をする。また、新たな試みとして、作品をオンライン上で鑑賞できる特設ウェブサイト(https://nakanojo-biennale.com/2021/を開設。ここでは今年展示されるすべての作品、イベントを映像で順次公開していく予定だ。

中之条ビエンナーレは2007年に始まり今回で8回目。中之条市街地、伊参、四万温泉、沢渡・暮坂、六合など町全域が一カ月にわたりアートを巡る舞台となる。これまで、国内外のアーティストたちは町に滞在し、地域の人々や文化と交流する中で作品を生み出してきたが、今年、海外作家は来日せず、オンラインでコミュニケーションを取りながら制作を行った。実行委員長の齋木三男さんは「安全第一の開催を目指し準備を進めてきました。この時代に生きる我々に希望をもたらす国際芸術祭になればと願います」と話す。鑑賞パスポートは1500円(当日券のみ)、高校生以下無料。最新情報など、詳細は公式ホームページhttps://nakanojo-biennale.com/)。問い合わせは中之条ビエンナーレ事務局0279-75-3320)へ。

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