石田三成の群雄印 吉岡の吉澤さんがあす新発売

高崎ゆかりの井伊直政が身に着けていたものと同じ赤備えの甲冑(エスビック手作り甲冑クラブより借用)を身に着ける吉澤さん

「群馬が終焉の地」伝説

和紙に城や武将の名を書き家紋や花押などをデザインした「御城印」や「武将印」が全国的にブームだ。「群馬御城印プロジェクト」代表吉澤洋紀さん(40=吉岡)は明日13日から、沼田が終焉の地だったという伝説の残る戦国武将・石田三成の「群雄印」を、上州真田武将隊商い処松之屋(沼田城址公園内)で販売開始する。全3種(500~550円)で、三成単独の武将印1種と、真田昌幸とのコラボ版2種。コラボ版のうち背景が金色バージョンは他の2種を入手すると購入できる特別印となっている。

吉澤さんによると、三成は関ヶ原の合戦後、三成の妻と昌幸の妻が姉妹であったことから昌幸を頼って信州上田に落ち延び、その後真田氏にゆかりのある沼田の「正行院」(同市楚井町)で僧侶となったと伝承されているが、これまで踏み込んだ調査が行われていなかったという。群雄印作成にあたり改めて吉澤さんが調べたところ、同院に伝わる位牌や墓に三成本人を示しているとおぼしき文字が刻まれていると判明した。

幼いころから時代劇ファンだったという吉澤さんは、会社に勤務する傍ら「城や武将で群馬を盛り上げたい」と昨秋から御城印や武将印を製作。今年7月には同プロジェクトを立ち上げ、これまでに高崎城や小幡城など県内10カ所約60種類をプロデュースしている。

群雄印は、これらのうち群馬の英雄たちをテーマにしたもので、「群雄割拠」とかけて命名。合戦ゲームや歴史書籍を手掛けるイラストレーターの長野剛氏、諏訪原寛幸氏とライセンス契約を結び、2人の描いた絵をデザインに使用している。吉澤さんは「三成が実は群馬で生きていたのではという夢が膨らんだ。群雄印をきっかけに全国の歴史ファンが群馬へ訪れてくれたら嬉しい」と話す。同プロジェクト(080-1145-6240)

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