曲とともに詩画鑑賞 富弘美術館

合唱曲にもなっている詩画
「日日草」(1985年)

みどり市の富弘美術館では、星野富弘さん(76)の詩をもとに作られた楽曲をBGMに詩画が鑑賞できる特別展「花びらを調べにのせて」が開催されている。8月28日まで。

勢多郡東村(現在のみどり市東町)出身の星野さんは、群馬大学卒業後、頚髄を損傷してから、口にくわえた絵筆で詩画を描くという独自の作品を制作し続ける。

星野さんの詩には、今まで様々な音楽家が曲を付け、多くの人に歌われている。そこに注目した同館が、今回は展示室の中に音楽を流し、その曲を聞きながら詩画をゆっくり観られる展示を企画した。例えば、星野さんの詩画「日日草」(1985年)は、作曲家なかにしあかねさんが手掛けた「今日も一つ」という合唱曲に。また、詩画「ぺんぺん草」には、シンガーソングライターの岩淵まことさんがアコースティックギターと歌で演奏した曲になっている。

このほか、初期から新作まで夏にふさわしい詩画を集めた「夏の展示」を同時開催。合計約90点のボリュームある展示になった。相崎ちひろ学芸員(35)は、「何気ない日常を表現した作品が並びました。音楽とともに味わえるこの機会にに、ぜひお越しください」と呼び掛ける。

7月9日午後2時からは学芸員によるギャラリートーク、16日午後1時半からは折り紙教室・缶バッジづくり、23日午前10時半からと午前11時半からは定期朗読会。

開館時間は、午前9時~午後5時。会期中無休。一般520円、小中学生310円。同館(0277-95-6333)。

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