木曽義仲 落人伝説 矢筒や弓、茶釜など約100点を展示

中之条町・歴史と民俗の博物館ミュゼ
8月31日まで

中之条町歴史と民俗の博物館ミュゼで、「木曽義仲落人(よしなかおちゅうど)伝説~旭将軍義仲と鎌倉殿頼朝が残したもの~」を開催中。現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場し話題となった木曽義仲が、本県の吾妻地域に残した伝説を紹介する。8月31日まで。

木曽義仲は信濃源氏の武将で、源頼朝、義経兄弟の従兄弟。2歳の頃に父が討たれ、正史では、信濃木曽谷の武将・中原兼遠に預けられたとされている。しかし、中之条町入山(旧六合村)の世立(よだて)地区には、義仲が2歳から7歳まで世立の首領、山本縫之丞(ぬいのじょう)に育てられ、後年ともに平家追討のために戦ったという伝説が残る。

今展では、縫之丞が挙兵に応じた際に使ったとされる矢筒と弓、源頼朝から下賜された茶釜=写真=など、約100点の資料を展示。同館長の山口通喜さんは「800年以上も伝承されてきた落人の物語について、展示品からぜひその歴史を感じとってほしい」と話す。入館料一般200円、小中学生100円。木曜休館。問い合わせは、同館(0279・75・1922)へ。

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