10月は乳がん啓発月間

高崎の赤尾商事 「ピンクリボン運動」を応援中

悲しむ人を一人でも減らしたい」 乳がんの早期発見や早期治療の重要性を訴える「ピンクリボン運動」を応援しようと、ガソリンスタンド(GS)を運営する赤尾商事(高崎、赤尾佳子社長)は今秋、検診を呼び掛けるラジオCMやデジタル広告(サムネイル)、啓発ポスターを制作。10月の「乳がん啓発月間」に合わせ、同社GSやFMぐんまの番組内で広く発信している。

ピンクリボン運動の啓発ポスターを手にする赤尾社長(左から3番目)や女性社員

女性が活躍する会社」をビジョンに掲げる同社は、乳がん啓発活動「ピンクリボン運動」に積極的に取り組んでいる。一昨年は乳がんと闘う母子を描いた絵本約60冊を県内の図書館や病院に寄贈。昨秋は啓発用ポスターと社員へのインタビュー動画を作成した。今秋は「乳がん検診に行く日。今日必ず決めてください」というキャッチコピー入りポスターに加え、ラジオCMやデジタル広告を通して、乳がん検診や治療の大切さを訴えている。

ラジオCMやデジタル広告では、「どうしようかな、私も乳がん検診行った方がいいかな」と受診を迷っている女性に、「行ったほうがいいよ。すぐに予約しようか!」と後押しする男性とのやり取りが約20秒間に収められている。ラジオCMはFMぐんまの番組「ワイワイグルーヴィン」内で、今月末までの木金曜午前8時半頃に放送される。また、デジタル広告は同社が運営するGS18カ所のうちセルフスタンド15カ所のデジタルサイネージで視聴可能だ。広告制作に携わった同社の関口記代さん(44)は、「運転の合間に気軽に聴いてもらえるよう、シンプルで分かりやすいメッセージにしました。女性はもちろん、男性にも知ってもらう機会になれば」と話す。

検診の大切さを伝えるデジタル広告=赤尾商事が運営するセルフスタンド

啓発活動と合わせ同社は、希望する女性社員の検診費用も全額負担している。社員向けの継続的支援を提案した同社の富田伸介さん(48)は、「対外的な活動をするには、まず働く人の意識を変えることが必要。お陰様で現在、女性社員の9割近くが毎年、検診を受けています。男性社員も知り合いの女性に積極的に検診を勧めるようになりました」と笑顔を見せる。

同社の啓発活動は今年で3年目を迎えた。毎年、趣向を変え検診の大切さを訴える赤尾社長(60)は、「始めた当初はピンクリボン運動を知っている社員はごくわずかでしたが、年を追うごとに認知度も意識も高まっていきました。継続することが大切で、出来ることからコツコツと無理のない範囲で取り組んでいきたい。自分のために、大切な人のために、一人でも多くの方が乳がん検診を受けてくれたら嬉しいですね」と語る。同社( 027-323-4884 )。 (中島美江子)

 

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