第25回朝日フォトコン2022・第8回朝日中学生高校生フォトコン 入賞入選作品展

風景や花、スナップなど良作355点ズラリ
新部門「クルマのある風景」が加わり多彩に

「第25回朝日フォトコン2022」(県朝日新聞グループ会、ネッツトヨタ高崎主催)と「第8回朝日中学生高校生フォトコン」(同)の入賞・入選作品展が今月10~12日、高崎シティギャラリーで開かれた=写真。

今年は朝日フォトコン入賞入選作220点と最多入選作1点、準入選作93点、中高生フォトコン入賞作41点を展示。昨年スタートした新部門「クルマのある風景」の入賞作も加わり、多彩な355点が並んだ。会場には大賞・朝日新聞社賞に輝いた大谷秀和さん(72=藤岡)「昭和ノスタルジー」と高崎北高2年の木村彩姫さん(16)「見えなくても。」、ネッツトヨタ高崎社長賞を受賞した山本清美さん(63=太田)「記念写真」と四ツ葉学園中等4年の手塚来望さん(16)「Chupa Chupsが大好きです。」など上位賞作に加え、美しい風景写真や日常の一コマを捉えたスナップなどが紹介された。

部員らと訪れた富岡実業高写真部長の谷和紀さん(2年)は「普段撮っているポートレートがいくつもあり、『そう撮るんだ』と新しい角度に気付き参考になった。モデルの表情を生かし、心躍るようなポートレートを撮りたい。大賞を狙って頑張ります」と語った。同行の部員らは会場風景をカメラでパシャパシャ。その様子に引率教諭の布目紀佳さんも目を細めていた。

大賞受賞者にインタビュー

第25回朝日フォトコン2022
大賞 朝日新聞社賞「昭和ノスタルジー」
大谷 秀和さん(72)

「いつか受賞したい」と家族と話していた大賞を本当にいただき、望外の喜びです。友人のメールで受賞を知り、新聞を開いてびっくり。ありがとうございました。

作品は、藤岡にある七輿山のドライブインです。レトロな自販機があるから撮影に行こうと、写真を通じて交流のある獣医師の仲間同士で出かけました。「疲れたから一服しよう」と2人がくつろいでいる姿を近くから捉えました。ベンチがたわみ、古びた看板に時代感があっていいな、と無心で撮影しました。ところが、撮影から1年以上たって、被写体のひとりがお亡くなりになったのです。そこで、追悼の意を込めて応募しました。「題名も作品のうち」と一生懸命タイトルも考えました。今後も、タイミングを逃さずに、集中して撮影していきたいですね。

 

第8回朝日中学生高校生フォトコン
大賞 朝日新聞社賞「見えなくても。」
高崎北高2年
木村 彩姫さん(16)

大賞受賞を聞いて驚き、自分が取れる賞だとは思っていなかったのでとてもうれしかったです。学校でも喜んでくれて、美術室には受賞の新聞が飾られています。

皆で面白い写真を撮ろうと話していた時、スマホで口を拡大するアイデアが浮かび、色々な顔のパーツを試しました。一番インパクトがあったのが口で、笑顔の良いものを選びました。今は皆マスクをしているので「見えなくても笑顔です」という意味でタイトルを付けました。モデルは部長と副部長。審査員の方には私が考えも及ばなかったことまで深く講評して頂き感動しました。今後も構図に気を付けて面白いものを撮りたいです。将来デザイン関係に進みたいので、写真を続けてデザインに生かせればいいですね。

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