4年ぶり 大蛇みこし練り歩く

沼田・老神温泉でまつり 12・13日

温泉街の守り神に感謝する「老神温泉大蛇まつり」がきょうとあす、沼田市利根町の同温泉街で行われ、故事に残る蛇をかたどった20㍍超の大蛇みこしが4年ぶりに温泉街を練り歩く。

「老神」の名は、遠い昔、ムカデの姿をした日光男体山の神様とヘビに化けた赤城山の神様が戦場ケ原で戦い、傷を負った赤城の神が同温泉の湯で回復し、男体山の神様を追い払った故事の「追い神」が転じたという。同温泉では毎年五月、赤城の神の化身とする大蛇みこしが温泉街を練り歩く「大蛇まつり」を行ってきたが、2020年からは関係者による神事のみで、みこしの練り歩きは中止となっていた。

今年は4年ぶりに、若衆みこしの渡御(両日、午後6時半から)=写真①、子どもみこし(13日のみ、午後1時から)=同②、病魔退散を祈願する弓矢の儀式「蟇目(ひきめ)の儀」(同、午後2時から)などが行われる。老神温泉観光協会の担当者は「老神温泉で最も大きなイベントであり、たくさんの人から復活を待つ声があった。すべて以前のようにとはいかないが、感染防止対策を充分に取りつつ温泉街に活気を取り戻したい」と話す。同協会(0278・56・3013)。

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