知る人ぞ知る、貴重なヘッドマーク

安中・鉄道文化むらに寄贈
今月30日まで一般公開

先月末、鉄道文化むらに寄贈されたヘッドマーク

知る人ぞ知る、貴重なヘッドマークが先月31日、安中の碓氷峠鉄道文化むらに寄贈された。信越本線横川‐軽井沢間(通称・碓氷線)が廃線になる直前の1997年9月6日、1日限りの団体臨時列車「惜別碓氷峠号」の運行時に掲出されていたもので、同園では今月30日まで一般公開する予定だ。

横川‐軽井沢間の11・2キロが廃止されたのは97年9月30日。同区間は碓氷峠の急勾配「(66.7%)を行き来するため、専用機関車「EF63」が補機として連結され客車列車の場合は通常、3両からなる「3重連」で走行していた。しかし、同年9月6日は先行列車の機関車のブレーキが故障。後続の臨時列車は、故障車両を含む計5両の機関車が重連走行しながら碓氷峠を下った。その様子は「伝説の5重連走行」と言われ、今なお鉄道ファンの間で語り継がれている。

今春、5重連走行の先頭を走った機関車「EF63‐18」に掲げられたヘッドマークが都内で発見され、同機関車を保存する同園に寄贈された。現在、ヘッドマークは鉄道展示館に保存されている機関車「EF63‐10」に提出され一般公開されている。同園( 027-380-4163 )。(中島美江子)

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