群響のふらっとコンサート

赤ちゃんも障害者も 声を出して大丈夫

群響と拍手を贈る観客

「子どもや障害を抱えた人が、立ち上がっても、声を出しても、それぞれの楽しみ方で音楽を聴いてほしい」との思いで、7月26日の朝10時半から高崎芸術劇場で行われた群馬交響楽団主催の「ふらっとコンサート」。

車いすの鑑賞スペースや優先席エリアも用意され、泣いたり話をしたり、指揮者のまねをして拍子をとったりする子どもがいる中、「早朝から準備した」という常任指揮者の飯森範親さんの指揮で、ビゼーの「カルメン」やモーツァルトの「フィガロの結婚」など名曲を約1時間演奏。テノール歌手の山本耕平さんがカンツォーネ「オー・ソレ・ミオ」を歌い上げると、約千人の観客が大きな拍手を送った。

コンサートマスターは、4月に着任した福田俊一郎さんが務めた

同楽団の上野喜浩音楽主幹は、「本格的な音響のもとで、フル編成のオーケストラを聴く特別な体験を誰もができるように、今後も挑戦したい」と話した。

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