関東大震災から100年 節目の年に各地でイベント

温泉防災エキスポ、展示、体験、セミナー etc…

9月は防災月間。1923(大正12)年9月1日、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7・9(推定)の大地震が発生した。多くの家屋倒壊と大規模火災により甚大な被害が出た「関東大震災」から100年。各地で開かれる防災イベントを紹介する。

地震の揺れを擬似体験できる地震体験車

渋川市の伊香保温泉郷では今月27日、「要配慮者と考える 温泉防災EXPO in 伊香保」が開かれる。防災意識を高めてもらうため、トーク会やコンサート、体験講習会、セミナー、展示会など多彩な催しが行われる。

伊香保温泉観光協会や旅館協同組合などでつくる「温泉防災EXPOコンソーシアム」(関口征治代表)が初めて企画。温泉地で地震などの災害にあった際、旅館関係者や宿泊客に加え、高齢者や障害者、外国人観光客、ペット同伴者といった要配慮者が具体的にどう行動したら良いかをイベントを通して共に考えていく。

当日は、タレントで防災士の時東ぁみさんや伊香保温泉女将らが登場するトーク会を始め、東日本大震災時の様子や県内外の企業が取り組む防災対策を紹介する展示会、渋川出身のシンガー飯塚朋子さんが神戸復興を願うシンボル曲を披露するライブ、地震体験車の乗車会などを行う。会場の渋川市伊香保体育館にはキッチンカーエリアも設置。栗原位之事務局長は、「私たちはいつ、どこで災害に遭うか分かりません。旅行先でも防災意識を高めてもらおうと企画しました。楽しみながら防災の知識や気付きを得て貰えたら嬉しいです」と呼びかける。午前10~午後4時半まで。入場無料。コンソーシアム事務局(03-3524-7062 )。

+その他のイベント

■関東大震災から100年特別展「震災スケッチ~夢二が伝えたかったこと」

夢二のスクラップブックより。上は地震の起こった午前11時58分を差す時計の写真

10月15日まで、渋川の竹久夢二伊香保記念館=東京で被災した夢二(当時40歳)による、関東大震災を描いたスケッチと、新聞の切り抜きや配給のビラなどを収めたスクラップブックを展示。高校生以上1800円(中学生以下は保護者同伴で無料)。同館(0279-72-4788 )。

■楽しく学ぶ防災フェス2023
23日午後1時半、県庁前広場ほか=はしご車や自衛隊車両の展示、消火器訓練、煙体験、スリッパづくりなど。入場無料。なお、災害講義や起震車体験、防災食詰め放題に参加できる特典付き体験は小学生1人参加につき1千円(防災グッズ進呈、10日までにWebから申し込む、家族同伴可)。前橋青年会議所( 027-234-3670 )。

■防災防犯フェア
24日午前10~午後3時、上毛新聞e住まいるプラザ前橋みなみ=前橋市防災アドバイザーによるセミナー「自然災害への備え、被災時の避難等について」(午後1時半~、要申込=027-226-1226 、ひもかわうどん1箱進呈)のほか起震車体験(午後1~3時、先着100人に非常食1品進呈)など。参加無料。県住宅協会( 027-212-5011 )。

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