時をつむぐ会 絵本原画展30周年

メインは福音館書店の原画 イワシやぱんだちゃん、スーホなど…
1月20日から 高崎シティギャラリー

第21回からシンボルにしている作家・降矢ななさんによるロゴ

子育て中の親や本好きの女性が中心になって1994年に発足したNPO時をつむぐ会(続木美和子代表)。「絵本は子どもが出会う最初の文学であり芸術です」を合言葉に、95年から毎年開催を続ける絵本原画展が30回目を迎えた。

来年1月20日から30日まで11日間、高崎シティギャラリーを会場に、テーマを「やっぱり ふくいんかん」として、「どの年齢にも寄り添う本がある」大手児童書出版社の福音館書店の絵本原画を展示する。作家MAYA MAXXの「ぱんだちゃん」(2023)や大片忠明の「イワシ むれでいきるさかな」(2019)、ささきまきの「やっぱりおおかみ」(1977)、大塚勇三再話、赤羽末吉画の「スーホの白い馬」など8作品の原画が中心。

さらに、福音館の編集や経営に携わり、同社の基礎を築いた松居直さん(1926~2022)について紹介。その他、物語絵本や科学絵本など9つの編集部の本づくりへの思いを展示。「わらべうたの世界」を体感できる音による展示もある。同NPOの川原利恵子さんは「絵本原画展30回を迎えられたことに感謝しています。出版社をはじめ、作家さんなどがアイデアを下さり、携わるスタッフ皆が楽しんで形にしました。人と人との繋がりがあったからこそです。今回もご期待ください」と呼び掛ける。午前10~午後6時(入場は5時半まで)。一般1000円(前売り800円)、4歳以上18歳未満500円(同400円)。問い合わせは、同会( 027-352-4613 )。

 

「スーホの白い馬」大塚勇三再話/赤羽末吉画(1967)【ピエゾグラフ】協力:ちひろ美術館
「やっぱりおおかみ」ささきまき作・絵(1977)
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