IKEA前橋 10年越しでオープン 前橋南モール

家具や雑貨、食器にレストランも
大きな空間に9500点

年齢や居住地、ジェンダーなどペルソナを考えて部屋まるごと設置した多くの「ルームセット」

「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥の家具大手イケア。1月18日、日本法人イケア・ジャパン(代表取締役社長兼CSOペトラ・ファーレ)は、国内13拠点目、北関東初のイケアストア「IKEA前橋」(野山和美マーケットマネジャー)が敷地取得から10年超、ついに前橋南モールにオープンした。

IKEA前橋は、「Life at Home(家での暮らし)」をサポートしたいと、家具や食器などホームファニッシング製品9500点を展示し、手で触って試すことができる。ソファやイス、ベッド、ワゴン、雑貨などの商品は、「優れたデザインや機能性、品質、持続可能性、低価格」に考慮して自社開発したものばかりだ。

見どころは、2階にあるショールーム。年齢やジェンダー、家族構成、居住地、職業などのユーザー像を考えて部屋をまるごと設定した41の「ルームセット」を展示してある。野山店長は「地域のニーズを把握する調査をしたところ、群馬は持ち家率が高く、床面積も広い。壁をフレキシブルに使ったり、ガーデニングやアウトドアを楽しんでいることが分かったので、その楽しみ方を紹介している」と説明した。

また「お腹が空いてたら、楽しい買い物はできない」との創業者の考えの下、カフェテリア方式のレストランではミートボールやサーモンマリネ、シナモンロールなどが食べられる。また、ホットドッグやベビーカステラなど軽食を提供する「ビストロ」もあり、スウェーデンの食文化も発信している。ほか、キッズプレイルーム「スモーランド」で、子どもの無料一時預かりをしている他、おむつ交換台のある「ベビーケアルーム」などファミリー向けサービスも充実している。

店内倉庫も含め、店舗面積1万平方㍍の大型店「IKEA前橋」は、店舗屋根に1000kW太陽光パネル1387枚(開業時)を設置するほか、雨水利用で節水した環境負荷が少ない店舗を目指す。説明会でペトラ・ファーレ社長は「地域の皆さんに愛される身近な存在となり、地域に根差した店舗運営をしていきます。お会いできることを楽しみにしています」と話した。(谷 桂)

建設用地に10年間建っていた看板を持つペトラ・ファーレ社長(左)と野島マネジャー。管理職の男女比率が50対50(管理職)のイケアでは、女性の活躍が目立つ
2階のカフェテリア方式のレストランで提供されている定番のスウェーデンミートボール8個(890円)。植物由来の食材のみで作ったプラントボールもある

■IKEA前橋
前橋市亀里町2008
午前10~午後8時まで

掲載内容のコピーはできません。