世界一小さな本屋 ギネスに認定

タイニー タイニー ブックストア

ギネス認定式に集まった参加者。中央が渡邉さん  ©Shinya Kigure

子どもが自由に本選びをできる「世界一小さい本屋」が、前橋市小屋原町にオープンし、昨年12月23日にギネス世界記録に認定。認定式当日は150人が訪れた。

本屋を企画運営しているのは、電気設備業のソウワ・ディライト。同社敷地内の「ココノモリ」に登場したかわいい本屋「tiny tiny bookstore(タイニータイニーブックストア)」は、子どもが入れる程度の大きさで、床面積1・246平方㍍。材料には、三夜沢赤城神社の樹齢100年以上というスギの木材を使用し、内部には、東吾妻在住のアーティスト山形敦子さんが制作した細胞を模したアートワークもあり、本屋はこだわりの作りになっている。

同社の渡邉辰吾CEO(47)は、世界一小さな本屋を作った経緯について「子どもが興味を持って本を読んだり、見たりしていると、側で大人が『その本は難しすぎる』とか『あなたには分からない』などと興味をなくさせる場面を何度も見てきた」という。「それなら、子どもしか入れない大きさの本屋を作ってしまおう」と逆転の発想を形にした。子どもの好奇心を育む本屋は、昨年暮れにオープンした。

絵本の選書については「自分たちは、宇宙と繋がっていて、小さな細胞や微生物とも繋がっている」というコンセプトのもと、宇宙や地球、生命、生物、哲学などに関する本が多い。子どもだけでなく、大人も立ち寄りたくなる世界にひとつだけの本屋が誕生した。

生物や宇宙の絵本が満載のかわいい本屋
©Shinya Kigure
蛍光材料が塗布された天井のアートは、ブラックライトを充てると光る  ©Shinya Kigure

■tiny tiny bookstore(ソウワ・ディライト内)
前橋市小屋原町722-1 営業時間:午前8~17時半 定休日:土曜、日曜

掲載内容のコピーはできません。