前橋で「設計課題優秀作品発表会」

独創的な住宅、店舗 学生約50人が優秀作品を発表
群馬日建工科専門学校

独創的な店舗兼住宅を提案した金賞受賞者の海野さん

群馬日建工科専門学校(前橋市南町)は今月3日、昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)で「設計課題優秀作品発表会」を開いた。学内の選考で選ばれた1、2年生と建築設計研究科生約50人が、保護者や建築関係者に向けて独創的な住宅約50作品をそれぞれ提案した=写真。

同発表会は、学生にプレゼンテーションスキルを身に付けてもらおうと同校が毎年実施。コロナ下でリモート発表会が続いていたが、3年振りに対面開催となった。

1年生は「公園に隣接した専用住宅」を、2年生は「暮らす場+働く場」をテーマに、指定された条件で設計。金賞に輝いた2年生の海野みなみさん(20)は「都市と緑の融合」を掲げ、花やアンティーク雑貨を販売する店舗兼住宅を考案した。「三角形で構成された屋根など外観や外構にもこだわり、他の人が作らないような建物を設計したつもり。何度もくじけそうになったが、受賞出来て本当に嬉しいです」と喜びを語った。

一方、2年生の本木智也さん(21)は「寄り道」をコンセプトにおでん屋を併設した住居を発表し銀賞に選ばれた。「気軽に立ち寄れる場があれば、より豊かな生活が生まれると考えました。制作過程では大変なことも多かったが、今回の挑戦を通して自らの引き出しが格段に増えたように思います」と笑顔を見せた。山田桐子副学長は「ご来場いただいた皆さまに感謝すると共に、学校としてこうした発表会を今後も継続して実施していきたい」と話す。

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