合同表彰式 入賞94作品と1校を表彰

第26回 朝日フォトコン2023・第9回 朝日中学生高校生フォトコン
高崎シティギャラリー 10日

「朝日フォトコン2023」と「第9回朝日中学生高校生フォトコン」の受賞者と審査員

第26回朝日フォトコン2023と第9回朝日中学生高校生フォトコンの、合同表彰式が今月10日、高崎シティギャラリーコアホールで開かれた。朝日フォトコンは、応募総数2391点から選ばれた入賞31作品と年間最多入選賞、努力賞21作品、中高生フォトコンは高校22校1308点、中学校2校35点の計1343点から選ばれた入賞41作品と学校賞1校がそれぞれ表彰された。

「朝日フォトコン」は県内の写真文化の向上を目指し、1998年からスタート、中高生対象のフォトコンは2015年から始まったが、今回でいずれも終了となる。式典では、審査員らがあいさつ。はじめに朝日新聞の八木正則前橋総局長は、これまでの芸術活動全般がコロナにより制約を受けてきたことに触れ、「総局長賞に選んだ祭りの写真からは、今までできなかったことを始められるエネルギーが感じられ、まさに時代を象徴する一枚」と述べた。続いて、ネッツトヨタ高崎の小西雅之常務取締役は「どの作品も、その時々で感じたことや物語のあるような力作ばかり」と審査を振り返った。また、特別審査員で写真家の清水哲朗さんは「群馬は自然豊かで歴史もあり被写体に恵まれている。『撮る・観る・プリントする』を繰り返し、写真を楽しんでいって欲しい」と呼びかけた。

審査を振り返る朝日新聞の八木正則前橋総局長
心を打たれる作品について話すネッツトヨタ高崎の小西雅之常務

一方、高校文化連盟写真専門部会の布目紀佳理事は祝辞の中で「中学・高校写真部にとって一年を締めくくる大事な大会。一般の作品からインスピレーションを受け、自らの創作活動の糧とできる唯一の大会が、終わりになるのは残念」とコンテストの終了を惜しんだ。

表彰式では、大賞・朝日新聞社賞の田島正義さん(74=伊勢崎)、川﨑佑真さん(伊勢崎工業高1年)ら受賞者に賞状を授与。続いて入賞した全94作品をスライドで紹介し、最後に全員で記念撮影を行った。

閉会の挨拶をする朝日ぐんまの池田武室長

また、同施設の展示室では両フォトコンの入賞・入選・準入選作品約350点が9日から11日の3日間にわたって展示され、のべ約400人が来場した。高崎から家族で訪れた野田伸市さん(52)、喜代子さん(同)、萌々香さん(22)は「群馬の四季を感じる素晴らしい作品ばかりで感動しました。素敵だなと思える構図などを、自分が撮る時の参考にしたいです」と笑顔で話した。

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