名門ネザーランド・ダンス・シアター来日公演  先行発売15日

振付家やダンサー渾身のコンテンポラリー・ダンス
6月30日 高崎芸術劇場

振付家シャロン・エイアール&ガイ・べハールの日本初上演となる作品「Jakie」

世界で最も人気の高いコンテンポラリー(現代)ダンス団の1つで、オランダ発祥の「ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)」が、6月30日に初めて高崎芸術劇場大劇場で公演に臨む。

NDTは、才能ある振付家や世界中から選ばれたダンサーが常に新作を発表し、世界中で上演をして人気を博している。2020年からは、芸術監督をカナダ出身のエミリー・モルナーが務め、今回は5年ぶりの来日になる。

公演に先だって、2月24日同劇場スタジオシアターで、NDTの魅力を紹介するプレイベントが行われた。前半は、コロナ禍のため舞台での上演ができずに映像作品となった「Mist」を上映。振付家のダミアン・ジャレと彫刻家の名和晃平が制作し、霧の質感やダンサーのしなやかな肉体美が画面に収められていた。

後半は、コンテンポラリー・ダンスに詳しい愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサーの唐津絵理さんと作家・舞踊評論家の乗越たかおさんによるトークイベント。コンテンポラリー・ダンスの魅力やNDT公演の見どころなどを分かりやすく話した。

さらに、二人は、高崎公演で上演される3作品やその振付家についても取り上げた。日本初紹介となる振付家シャロン・エイアール&ガイ・べハールの革新的作品「Jakie」。大きな机20台がダンサーとともに現れる巨匠ウィリアム・フォーサイスの作品「One Flat Thing, reproduced」。人気振付家のクリスタル・パイトが取り組むのは、ブラームスのソナタにのせた作品「Solo Echo」。

高崎市内から来場した女性は「コンテンポラリーの芸術に触れられる貴重な機会でうれしい」と喜んだ。同劇場の深澤佳菜さんは「6月の来日公演は、高崎で世界トップレベルのパフォーマンスを鑑賞できます。珠玉の作品をぜひ会場でお楽しみください」と呼び掛ける。

午後4時開演。全席指定。S席12000円、A席 9000円、B席6000円など。Web先行15日から発売。電話は19日から。同劇場チケットセンター( 027-321-3900 )。   (谷 桂)

巨匠ウィリアム・フォーサイスによる「One Flat Thing, reproduced」
クリスタル・パイトの傑作の一つ「Solo Echo」
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