前橋の美術2024 あす2日スタート

前橋ゆかりの作家59組が参加

茂木紘一《呑龍》油彩、2022年

前橋ゆかりのアーティストの作品を紹介する「前橋の美術2024-やわらかなバトン」が、あす2日からアーツ前橋でスタートする。国内外で活躍する59組が、絵画や彫刻、工芸、写真、版画、インスタレーションなど様々な作品を展示する。

同展は、前橋のアーティストやデザイナー、学芸員らが実行委員会を組織し、2017年に初開催。2回目の2020年は、コロナ感染症拡大予防のため会期半ばで終了となり、参加作家らが同館の下りていたロールスクリーンを上げ、ガラス越しに作品の一部を並べるなどした。

3年ぶり3回目の開催となる今展は、前回からのバトンを受け取り、社会が大きく変化する中で活動を続ける作家たちの表現が集結。同館での作品展示のほかに、野外彫刻展やイベントなどを実施。また、協力企画展として画廊翠巒やヤマトギャラリーホールなど10館を超える市内のギャラリーや私設美術館が、独自の展示を企画。様々なアートに触れる機会を創出する。実行委の酒井大樹さんは「前橋ゆかりの作家たちが国内外から集い、桜開花予想の26日まで開催します。同時代を生きる作家たちが、ジャンルや世代を超え出会い、ビックリ箱の様な多彩な表現が誕生しました。ぜひ足を運んで」と話す。

会期中は様々な関連イベントを開催。あす2日午後1時は小野田賢三さんと小泉明郎さんのパフォーマンス、同日午後11時55分から渡邉辰吾さんのプロジェクションマッピング(同市役所ロビー)、3日午前11時から臼井敬太郎さんの建築ツアー、同日同1時から小野田藍さんのトーク会など。観覧無料。水曜休館。同館( 027-230-1144 )。

永井里枝《burning Blue》 パネル、綿布、箔、ピグメント、2023年
渡邉辰吾《doors》130年前の木製ドア(フランス製)、2000年
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