前橋南高 育ってます“非認知能力”

自分たちの手で企画、提案、実現
校則見直し、スキー教室、アイス自販機設置、etc.…

アイス自販機導入に向け、全教職員に向けてプレゼンテーションを行う前橋南高の生徒たち

前橋南高校(関根正弘校長)は、自ら考え、判断し、行動できる人材の育成を目指す県の事業「SAH(ステューデント・エージェンシー・ハイスクール)」の指定を受け、昨年4月から生徒の「非認知能力」の育成に取り組んでいる。

非認知能力とは、テストなど数値で表せる学力を指す「認知能力」に対し、意欲や向上心など数値化できない能力のこと。教育の現場で、認知能力とともに重要と言われる。この非認知能力に着目し同校は生徒たちへ、「学校生活の中でこうしたいと思うことがあれば声に出して」と呼びかけた。その結果、野球部夏の大会1回戦の応援やスキー教室、校内ブックフェスなどの行事のほか、校則の見直しやアイス自販機の設置など、生徒による様々な発案が次々と行われ、実を結んだ。

同校の星野亨教頭は「全校アンケートや企業訪問など学校を説得する材料の収集に加え、教職員へのプレゼン、業者への発注など様々な段階や困難を一つ一つ乗り越え実現させた。責任を伴った〝主体性〟が育っている実感が大いにある。全校生徒600人がそれぞれ違うタイミングで違う花火を打ち上げられるような雰囲気を、これからも学校全体で作っていきたい」と話す。

※SAHは今年度始まった県の事業で、生徒のエージェンシー(自分の人生および周りの世界に対して良い方向に影響を与える能力や責任を持つこと)を重視し、「自ら考え、判断し、行動できる生徒」を育成することを目的とした取り組み。前橋南と高崎女子がモデル校として指定。

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