名曲づくし スペイン フィエスタ! これであなたもスペイン通

スペイン音楽の「鉄板名曲」を一挙に楽しめる!

スペイン(アルバラシン)でのリサイタルでリハーサルを行う下山さん

―どのようなコンセプトの演奏会ですか?
私はピアニストとしてスペイン語圏の音楽を活動軸としておりますが、このたび、『まるごと1冊 スペイン音楽の本』(アルテスパブリッシング)という書籍を上梓する運びとなりました。スペイン音楽をより深く知るためにおさえておきたい歴史や地理、他の芸術分野などにも触れながら書き進めましたら、予定を超えて650頁ほどの量になり、我ながらびっくりしています。

今回は、実際の演奏で、本にも登場するおすすめしたいスペイン音楽の名曲をピックアップしています。

―公演の内容は、どのようなものですか?
「スペイン音楽」とひと言でいっても実に多彩です。私はそれぞれの個性と奥の深さに惹かれてスペイン音楽の世界に入り込んでいきました。

今回は、スペイン三大作曲家の代表作としてファリャの《火祭りの踊り》、アルベニスの《コルドバ》、グラナドスの《アンダルーサ》《オリエンタル》を私、下山静香がピアノソロでお贈りし、南部のアンダルシア的なほの暗い情熱と哀愁の世界を味わっていただきたく思っています。

さらに、ギターの河野智美さんとヴァイオリンの瀬﨑明日香さん、ソプラノのコロンえりかさんという3人のスターをお迎えし、タレガの《アルハンブラの思い出》やロドリーゴの《アランフエス協奏曲》、歌劇「カルメン」の名旋律が楽しめるサラサーテの《カルメン幻想曲》、モンサルバチェの《5つの黒人の歌》など、スペインの魅力満載の作品をお届けします。素晴らしい方々にステージを彩っていただけることを、私も楽しみにしています。

―桐生や群馬の皆さんへ一言
ふるさと大使にもなっているゆかりある桐生では、スペイン留学前後に計20回の室内楽シリーズを開催してまいりました。コロナ禍により今回は、4年ぶりの主宰公演になり、大変感慨深く思っています。ぜひ多くの皆さまにご来場いただき、ひとときスペインに浸っていただけたら幸いです。

下山 静香さん
桐朋学園大学卒。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員。幅広い演奏活動に加え、メディア出演、CD、執筆多数。桐朋学園大学、東京大学非常勤講師。桐生ふるさと大使。

■名曲づくし スペイン フィエスタ! これであなたもスペイン通
9月20日 午後6時半開演/美喜仁桐生文化会館小ホール/一般前売3500円、グラシア会員3000円(同時入会申込可)、学生2000円、当日4000円/チケット取り扱いは、美喜仁桐生文化会館( 0277-22-9999 )など。問い合わせは、ミューズ・グラシア( 0277-22-7321 )へ。
https://www.shizukagracia.com/contact-1/

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