ルルルなビール(前橋市)

前橋のまちなかにブルワリー
クラフトビールの美味しさ・楽しさをみんなに伝えたい

仕込みをする醸造機器の前に立つ竹内さん

前橋の馬場川通りから国道50号に上がる坂道の途中に、クラフトビールの醸造所「ルルルなビール」が登場した。1階が醸造所で階段を上がった2階が店。名前のようにウキウキする店内だ。「地域やローカルで暮らす人にとってビールがエネルギーになれば」をコンセプトに、2月から営業している。

代表の竹内躍人さん(33)は、青森県むつ市出身。高崎経済大学を卒業後、前橋のラジオ局・新聞社に勤務し、フリーランスのコピーライターに。とにかく「ビールが大好き」という竹内さんは、これまでも前橋のまちなかや遊園地でビールのイベントを行ってきた。当時は、既存の醸造所に委託醸造して、そこでできたオリジナルビールを提供するビアバーの開業を考えていたのだ。

だが、事業プランを大手メガネチェーン「ジンズ」の田中仁社長に見てもらったところ「クラフトビールは、醸造現場を間近に飲むから美味しいのでは」「委託する業態では適正価格でクラフトビールを提供できない」などアドバイスをもらう。それを踏まえ、方針を大転換。「おもいっきり直球勝負をしよう」と、委託ではなく自ら醸造所を開業することを目指し、伊勢角屋麦酒(本社・三重県伊勢)などで研修した。

構想から7年。クラウドファンディングを経て、昨夏から着工。11月には、仕込釜 や 発酵タンクなど醸造機器を導入した。今月、ついに発泡酒製造免許を取得し、待望の仕込みになる。5月頃には、念願の初醸造ビールができあがる予定だ。

店内では、スッキリとして、ホップ香るほどよい苦味の「ルルル」×「醸燻酒類研究所(新潟県十日町)」による「アメリカンペールエール・ten」(750円)や甘みと爽やかさのバランスが美しい和のベルジャンホワイトビール「伊勢角屋麦酒のヒメホワイト」(750円)といった研修先のビールをまずは提供する。料理は、「群馬な野菜のピクルス」(500円)、「鶏手羽のやわらか煮」(3本500円)など。

ルルルが新潟の醸燻酒類研究所とコラボしたビール「アメリカンペールエール・ten」
店の外観。1階の土間は人が集う広場になっている

■ルルルなビール
営業日:金土日月火曜日  午後2~9時。
Instagram:@lululu.na.beer

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