「お楽しみ袋」の中身は [先週に引き続き、厳しいロックダウンが続いている中国・上海の…]

自治会や地元区役所などから配給される「お楽しみ袋」の中身。野菜や乾麺のほか、生肉やザーサイ、冷凍魚、食塩、漢方薬など、個性的な品々が並ぶ

先週に引き続き、厳しいロックダウン(都市封鎖)が続いている中国・上海の友人たちの暮らしを紹介させていただく。

自宅からの外出が禁じられ、地下鉄もバスもストップし、スーパーもレストランも営業停止という、厳しい都市封鎖が始まって3週間近く。「外売(ワイマイ)」と呼ばれるフードデリバリーサービスが発達している中国だが店自体が営業していないので、出前も呼べず、食料品の確保は上海住民にとって喫緊の課題となった。

最もポピュラーなのが「団購(トワンゴウ)」と呼ばれる集団購入だ。マンションや団地単位で水や野菜を大量購入し、それを住民たちで分け合う。ただ、注文が殺到したことで荷物の配達人が不足し待てど暮らせど届かない……。そんな時、一気に話題をさらったのが「大礼包(ダーリーバオ)」だ。「お楽しみ袋」を意味するこの言葉、上海市内の行政区や自治会が始めた食料の「配給」で、食べ物が入った大きな袋が家の玄関先まで届けられる。キャベツ、卵、ソーセージ、鶏肉、冷凍の太刀魚、食用油、缶詰……。中身は地区によって様々で、SNS上では様々な大礼包の写真がアップされ、「あなたの自治会はお金持ちだな~」「ショウガとニンニクが入ってる!うらやましい!」など、話題沸騰だった。

昨日、久しぶりに上海の友人とオンラインで話しをした。食料確保も一段落した今、大礼包に代わって一番多く聞く言葉は「解封(ジエフェン)=封鎖解除」だと言う。ロックダウンの終わりはいつか、2500万人都市・上海の最大の関心事だ。

(朝日新聞社前橋総局長 宮嶋 加菜子)

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