「山の近くに暮らしたい」 見つけた“半農半X”の可能性 (vol.11)

地域おこし協力隊リレーコラム 地域の魅力を発信!
県内で活躍する「地域おこし協力隊」が日々、取り組んでいる活動や地域の魅力、おすすめのスポットなどを紹介します。不定期連載。

※地域おこし協力隊って何?
2009年、国の事業として創設された「地域おこし協力隊」は、都市部で暮らす人が人口減少や高齢化が進む過疎地域などへ移住し、地方公共団体の委嘱を受け最大3年間の任務中に様々な地域活性化事業に従事。その地域での起業や定着に向けて、必要な知識を学ぶ。県内では、21市町村で98人(2020年11月1日現在)が活躍中だ。農業や林業、製造業などに携わるほか、SNSでの情報発信や特産品開発、イベント企画運営、住民生活支援など、活動は多岐にわたる。なお、県内の隊員の活動情報はポータルサイト(https://chiikiokoshi-gunma.jp/)で発信中!

昨日はデスクワーク、今日から米作り! なんて、ここでしかできない体験

特に不自由のない東京での暮らしでしたが、何か違和感を感じるようになり、漠然と「山の近くに暮らしたいなぁ」と思ったのが地域おこし協力隊に応募したきっかけでした。 川場村に応募した理由は、山との距離が今の自分にはちょうど良く、また10月の黄金になびく稲穂がとても奇麗だったからです。

フリーミッションだった為、農業や酪農、村のイベントの手伝いなど様々な体験を経て、 現在の活動拠点である「冨士山集落活性化協議会」へ所属することができました。

ある時は一人で、ある時は仲間と、色んなことにチャレンジしました

集落のイベント「冬×ふじやまプロジェクト」では企画運営・販促物のデザインなどを担当し、プロジェクトを作りあげる大変さや人との交流の大事さを学びました。また、畑や棚 田づくりなど、里山での暮らしの大切さやも身体で感じることができ、この素晴らしい環境を残していきたいと思うようになりました。

自然と共生しながら地域に根付く。地域の資源をデザインし、その想いを人に伝えていく。そうして自分自身も心の気持ち良さを大事にしながら暮らしていく。地域おこし協力隊として残り2カ月を切った今、私がしたいのはこれかもしれないという考えが強くなりました。東京では考えたこともなかった「半農半X」を楽しみ、研究しながら川場村に残りたいと思います。

川場村のおすすめ

①ふれあい橋
道の駅「川場田園プラザ」から徒歩圏内にある村の大きな橋。夏には橋の上から田んぼアートを見ることができます。景色がとても良いのでジェラート片手に散歩したり、釣り堀 ウォッチングするのにもおすすめです。

②レトルトカレー
川場村公認ジビエレトルトカレー「月と鹿」が好評発売中です。実は私がパッケージデザインを 担当しました! 川場村産リンゴ「ぐんま名月」をたっぷり使ったおいしいカレーで、村のブランド米である「雪ほたか」との相性もバッチリの一品です。

川場村 地域おこし協力隊 丸山 茜

1989年生まれ。東京出身。5年務めたデザイン事務所の転職を機に、2018年川場村地域おこし協力隊に着任。同年9月から冨士山集落活性化協議会に所属し、イベントの企画運営や販促物のデザインなどを担当

 

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