ドライブ・マイ・カー [村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化しアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した…]

上州日和タイトル

村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化しアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」を映画館で観た。シートにゆっくり身を沈め3時間の長編を鑑賞。流れるような映像に最初から没頭した。

演出家で俳優の家福悠介を演じる西島秀俊さんとドライバー渡利みさき役の三浦透子さんの存在感が印象的だが、もう1人の主役は赤いサーブ車だ。美しく走る姿に引き付けられた。

私も群馬に来てから、車は、日常生活に欠かせない存在になった。安全第一にハンドルを握るが、車内では音楽に合わせて大きな声で歌ったり、ラジオや英会話をとめどなく聞いたり。良い季節になったので、窓を少し開け、花の香りや鳥の声を感じながら、気持ちいいプライベート空間になっている。

映画では、ドライバーのみさきが、「あの車が好きです。とても大事にされているのがわかるので」とつぶやく。そのセリフにドキッ。自分は毎日運転をしているけど、大事にしていたかな?

暗闇でも光あふれる新緑の中でも、家族や自身の喜びや悲しみも受け止めてくれたパートナーのようなマイカー。映画の後、その思い出を振り返った。連休になったら、まず初めにマイカーをきれいにしたい。

(谷 桂)

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