新聞を使った記憶の保存 [新聞を活用して文章の読解力や表現力、情報収集力の高め方を学んでもらう「親子で作文・スクラップ教室」を…]

新聞を活用して文章の読解力や表現力、情報収集力の高め方を学んでもらう「親子で作文・スクラップ教室」(朝日新聞社、朝日学生新聞社主催)を10月14日に朝日新聞前橋総局で開催しました。小学生の親子13組31人が参加してくれました。

作文を書くコツは「意見」「理由」「経験」「結論」を意識することだと、教育アドバイザー清水章弘さんが動画で解説。なるほど、わかりやすい。参加していた子どもたちは課題として出された新聞記事をまとめ、みるみるうちに自分の意見を書き上げていきました。

後半は新聞のスクラップ。思い思いの記事を切り貼りし、脇に感想を書き込んでいきました。私は大学時代は国際政治を専攻していたのですが、国際面の記事を切り貼りしたことを思い出します。記者になってからも自分の担当分野は系統的に情報を整理していました。そうすることで記憶に定着し、より理解が深まった気がします。

ためしに総局の倉庫に眠っていたスクラップを探すと、自分の高校野球部時代の記事も出てきました。新聞特有のにおいとともに、懐かしさがこみあげてきました。最近ではデジタル記事の存在感が高まっています。でも、リアルに手に持って読む新聞の良さもありますね。

教室に参加してくれた方々にも、帰り際、総局の倉庫でスクラップを見てもらいました。お子さんが生まれた日の新聞や、大きなニュースが掲載された新聞を見て「こんなことがあったのね」と親子で話している姿を見て、これからもしっかりとした記事をお届けしたいと励まされました。

新聞のスクラップに取り組む親子ら

(朝日新聞前橋総局長 八木 正則)

 

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